「サバディカル休暇」とは

いよいよ新年度がスタートしました。新入社員の手続き等で社労士としては繁忙期といえます。

さて、先日の新聞記事で、求人サイトを運営する会社が、3年勤務ごとに1カ月の「サバディカル休暇」を与える制度を導入したとの記事がありました。この「サバディカル休暇」とは、一定の長期期間勤続者に、1カ月以上の休暇を与える長期休暇制度のことで、使途は自由なのが特徴であり、欧州を中心に導入されています。

たとえばスウェーデンなどは、国の制度として導入されており、労働者は有給で最長1年の休暇を取得することができます。休暇中の代替要員として失業者を雇い入れることが定められているため、失業対策にもなっています。

日本国内のサバディカル休暇導入事例としては、ボランティア特別長期休暇・積立休暇・ディスカバリー休暇・STEP休暇等の名称で大手企業などが導入しています。

サバディカル休暇は、企業の裁量により有給にすることも無給にすることも可能であり、使途に制限をかけることもできます。また、有給休暇を充当することもできます。長時間労働の是正や男性の育休取得の推進などの風潮も高まりつつある中、長期休暇の1つとして導入を検討する企業も増えていくかもしれませんね。

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